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”石膏”って何?

1.石膏という素材

石膏には、天然の鉱山から採れる「天然石膏」と、化学的に合成あるいは副生された「化学石膏」があります。

天然石膏…太古に海底だったところに、死んで沈んだ生物の骨(カルシウム)が堆積。それから長い年月がたち、海水が蒸発して干上がることで、その堆積してできた層が海上に現れ、山となったところに存在する石膏。よって、岩塩などに隣接して産することが多い。 
 
化学石膏…化学工業で出る硫酸分とカルシウムを科学的に結合させてつくる。化学反応でつくられるので、不純物がほとんど入らない。

化学的にみた石膏

石膏は、硫酸カルシウムと水からなる鉱物です。化学組成上では次の3種類に分類されます。結晶の形態によって、性質や名称が変化します。

二水石膏(CaSO4・2H2O)…硫酸カルシウム二水和物と称され、通常「石膏」というと、二水石膏のことを指す。
●半水石膏(CaSO4・1/2H2O)…硫酸カルシウム半水和物と称される。
●無水石膏(Ca
SO4)…硫酸カルシウム無水物と称される。

石膏は、水に混ぜると固まる

【石膏の化学反応】


二水石膏は、120〜150℃で加熱(焼成)すると、結晶水全体の3/2を失って、「焼石膏」になる。
★参考動画:ふじ せっこうYouTube
 『【実験】簡易コンロと鍋で、焼石膏を作ってみた』 




「焼石膏」を水に混ぜると、水和反応を起こし、再び元の「二水石膏」に戻って固まる。これは、焼石膏と水を混ぜて二水石膏へ変化する際に、針状の結晶が絡み合い、石膏が固まるためである。(この際少し膨張する)


【水と混ぜ攪拌すると、徐々に固まってくる】


2.石膏の歴史 3.”せともの”の発展とともに 4.身近にある石膏







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